井ノ原の言いたいこと ~日本の教育について~

教育について考えたい。そんなブログです。Twitter→@kyoushinotameni

クラスターフェス

東京の渋谷でクラスターフェスなるものが行われた。

主催者は「コロナはただの風邪」で知られる平塚正幸氏。

個人的な意見だが、コロナがただの風邪!だからそんなに怖がらなくていいし、自粛なんて必要ない!と主張するのは自由だと思います。

 

ただやり方が良くないと思います。

特にノーマスク山手線に関しては。

 

現在JRでは乗客にマスクをつけることをアナウンスしており、電車での感染が起きないような努力をしています。

マスクを忘れた人もいるだろうし、暑すぎてつけられない人もいると思う。

中には個人的にマスクは必要ないからとつけない人もいるだろう。

でも今回は重みが違う。

集団で、移動することを目的とせず、ただデモの現場として山手線を利用した。

これって迷惑行為ではないだろうか。

JRがマスクつけてーっとお願いしているのに、意図的に無視するのはマナー違反だろう。

利用者なんだから守るべきだ。

 

 

他にも、山手線一周も、渋谷で集まってフェスをすること自体に疑問もある。

誰に向けてなんのための行為なのか。

自治体や国が自粛や新しい生活様式を求めているのに、コロナはただの風邪だ!と集まって、通行人に叫んで、それで何が変わるのか。

おそらく、炎上からの宣伝効果を狙ったのだろう。

メディアは一斉に報じるし、トレンドにも上がった。

ほとんどが否定的な意見にも関わらずみんなの目に触れた。

宣伝としては大成功だと思う。

ただ人道的に褒められたものではない。

本当に国民のことを思って、自粛が必要ないと訴えるならこんなどんちゃん騒ぎを起こす必要なんてない。

「マスクは奴隷がつけるもの」なんて発言が飛び出てくるわけがない。

結局なにがしたかったのか本当にわからないのだ。

 

私も今、国や自治体を変えようという運動をしている。

なかなか進まない話に歯がゆい思いをすることも多い。

平時に集まってなにかを通行人に訴えかけるのと、コロナ禍で行うのとではわけが違う。

そもそもクラスターフェスのクラスターは疫学では「感染する確率が異常に高い集団」、一般では「集合体」を意味する。

どっちの意味を取っても何をしたいのかよくわからない。

宣伝効果を狙うならもっと見てわかるものにすべきだろう。

これではクラスターを発生させたい集団である。

 

結論。

百歩…いや一万歩譲って、渋谷でのフェスに関しては目をつむれても、山手線一周は許されることではない。