井ノ原の言いたいこと ~日本の教育について~

教育について考えたい。そんなブログです。Twitter→@kyoushinotameni

なぜ学校再開に反対なのか。

私が学校再開に反対する理由は4つあります。

 

一つ目は、学校の安全面です。

いくらこどもの感染例、重症例が少ないといって、感染症対策のとりようのない学校に生徒を集める。

実際にクラスターも発生しました。

学校で感染を広げてしまうとコロナの終息には向かわない。

どう考えても安心・安全な学校ではない。

 

2つ目は、生徒の精神面・体力面です。

遅れを取り戻すためのハイペースな授業。

黙々と向かい合わずに食べる給食。

私語を慎んだり触れあいすぎてはいけない休み時間。

どれだけ暑くたってマスクをつけ続ける。

学校によっては水しか認めない。

休みたくて休んだわけじゃないのに、「休んだ代わりに」夏休みと冬休みを短縮されリフレッシュの機会がない。

そもそも夏休みというのは「夏は暑くて学習に適当ではない」という側面があるのに対し、無理やり詰め込んで意味があるのかと思います。

このような学校でさてどれくらいの学生がついてくるでしょうか。

 

熱中症、鬱、登校拒否、ドロップアウト、無気力、退学、自殺。

 

ある意味ではコロナより深刻な問題である生徒の精神面・体力面に対してなんの対策もない。

 

三つ目は教師への配慮です。

作った時間割りは何度もやり直しになり、行事の予定も変更に変更を重ね、授業だって普段通りだと間に合わないのでハイペース用に作り変えなければならない。

消毒作業も教員が行うところが多く、部活も再開。

学校再開が決まるのもギリギリで、急な方向転換を強いられる。

保護者と行政の板挟みになり、様々なところに神経を使う。

3密を避けるように注意しろというのは簡単だが、悪いこともしてない、友達と話したいだけの子供に、離れろとか話すなとか注意する教師の気持ちにもなってほしい。

少ない休み時間も生徒を監視、授業中は3密が起こらないように細心の注意を払い、下校後は消毒作業。

それでもコロナがでたら…教師の心も体ももたないです。

教師は死なない、倒れないとでも思っているんですか。

 

4つ目は政府の対応の遅さです。

学校再開が決まってから、夏休みの短縮日数が決まった。

学校が再開してから、9月入学の話が無くなった。

今日、休んでも出席停止になるという通達を文科省が出した。

オンライン授業するかしないかを学校が再開しているのにまだうだうだ話しているだけ。

カリキュラムを減らすこともしない。

今年から指導要領に加わったところはしなくていいとか指示したらいいのに。

仮に減らすことを発表しても、学校は始まってるのだから間に合ってない。

クーラー、消毒液、マスクなど十分な設備がない。

受験に関しての問題も、学校が始まっているのにまだ解決しない。

受験生はどこに照準をおいて勉強するのかはっきりせず、不安なことばかりだろう。

本当に対応が遅い。

すべて決まってから学校再開に踏み切るべきだろう。

現場の教師も保護者も子供も混乱するだけ。

 

以上が私がおもう学校再開反対の理由です。

何一つとして賛成するところはないです。