井ノ原の言いたいこと ~日本の教育について~

教育について考えたい。そんなブログです。Twitter→@kyoushinotameni

休校解除は今すべきことか。

週明けから生徒がくる!なんて学校は多いのでは?

ということで休校解除のタイミングについて考えたいと思います。

 

まず、このタイミングでの休校解除についてですが、私は反対の立場です。

 

理由は簡単、学校ほど密で、テクノロジーに置いていかれた世界がないからです。

あなたの教室やすべての専門教科の部屋にはクーラーがありますか?

窓を開けても虫が入ってこないように網戸がありますか?

教卓にビニールを貼って、黒板が見えますか?

2m感覚で40人が入れる部屋はいくつありますか?

お互いが話さないで済むようなチャットなどのICTツールはありますか?

Wi-Fiはとんでいますか?

全ての教室にプロジェクターはありますか?

少人数授業するのに必要な教員は足りていますか?

また、教室数は充分ですか?

 

これらの問題に対して、政府はなにかしてくれましたか?

何もしてくれてません。

ただ手洗いとマスクをしろ。密にならないようにしろ。など大枠を変えない小手先でお金をかけない改革です。

こんな国難でも国は教育を変えるつもりはないようですね。

学校にきても話したり、遊んだりできないならオンラインとなにが違うんでしょうか。

導入の兆しも見えませんね。

 

結局政府がしたのは教育課程を終わらせるという目的のために、土曜日を数日間返上し、夏・冬休みは短縮、七時間授業で部活は自粛せず。

 

教師も生徒も死にますよ。

 

何人の生徒が不登校になるのでしょう。

 

何人の教師が辞めるのでしょう。

 

政府は私たちに重荷しか与えていない。

学校にいる時間を極力減らすべきなのにむしろ増やす。

そして取り戻そうと詰め込みの授業をする。

そんな詰め込んだだけの授業が学習の保証になるのかいささか疑問ですが。

 

政府が大好きな経済も夏休みを短縮し、土曜日も授業をすれば観光産業は大打撃で回らないでしょうに。

その対策でまた外国人に来てもらうんですかね。

第2波が来ますね。

 

閑話休題

 

重荷しか与えていないのに、学校を再開する。

こうゆうのはどうでしょう?

今年は学習指導要領の一部を削り、受験もそこを出さないようにして、無理やり詰め込まない。

3限ずつの分散登校にし、1コマの時間を伸ばす。

オンラインを導入する。

クーラー等の学校環境の整備。

 

こういった対策をした上でやっと学校再開の議論ができるのでは?と思います。

いつかリスクをとして学校を再開しないといけない。

しかし、減らせるリスクも減らさず、むしろリスクが増えている状況で、なぜ再開なんでしょう。

 

両親が会社にいかないといけないならその子供だけ一時的に学校で預かればいい。

 

子供は重症化しないから大丈夫という人は、

大怪我にならないからお腹は殴っていいと言っているようなものです。

 

リスクの軽減がなにもできていない学校。

再開が怖い。

どうか救えたはずの子供の命が失われませんように。