井ノ原の言いたいこと ~日本の教育について~

教育について考えたい。そんなブログです。Twitter→@kyoushinotameni

学校でしか学べないこと

オンライン授業反対派の意見でよくでるのは、

「学校でしかできない経験」とか「勉強だけが学校じゃない」とかそうゆう意見だと思います。

 

総称して「学校でしか学べないもの」ってなんでしょう。

部活動ですか?

コミュニケーションですか?

思い出ですか?

協力することですか?

繋がりですか?

友達ですか?

 

これって全部学校が楽しかった人の意見だと思うんです。

私も学生時代はとても楽しかったです。

友達もコミュニケーションも大切と思います。

 

それってオンラインじゃだめなんですか?

対面じゃないといけないんですか?

 

学校は、みんながみんな楽しいと思える場所ではありません。

好きなクラスメイトより嫌いなクラスメイトの多い人だっているでしょう。

部活に入ってない人もいる。

実際不登校の生徒もいてその人数は増えている。

 

SNS上の友達は友達じゃないんですか?

リアルの友達にそんなに価値がありますか?

 

一生の友達に出会えるほうが珍しいんですから、無理していく必要はないと思います。

 

小中学校は在籍主義という時代錯誤の考え方をしています。在籍主義とはようするに学校の一員であることに重きをおき、成績が悪くても、学校に来なくても、授業を妨害しても、卒業できます。

授業を受けたい生徒にとって、先生の邪魔をする生徒は邪魔でしかないですし、この度に授業が中断されるのは苦痛でしょう。

少なくとも学生時代、私はそう思っていました。

 

小中学生は授業態度や成績が悪い程度では留年になることも停学も基本的にはないので強気に先生につっかかってきます。

そして四則演算ができない、時計も読めない、漢字がかけない、アルファベットがすべて言えない、その他の基礎学力が定着していない、授業中静かにできない、敬語が使えない、すぐ暴言を吐くなど中学の卒業レベルには程遠い生徒が多数誕生します。

その子たちが悪いとは言いません。

悪いのは教育制度と家庭環境です。

私は教師は家庭に深く関わるべきでないと考えているので、制度のほうに問題があると思います。

そもそもなんでいるだけで卒業できるんですかね。

ここからは個人的な推測にすぎませんが、私立や国立中学に通わせる生徒の割合が増えていることや、塾に行く生徒や不登校が増えた理由の一つに、公立中学(小学校)の限界があげられると思います。

うるさい生徒のせいで授業が満足に受けられない。学校に行っても授業が中断したりその分早く進んでわからない。うるさい生徒が怖い。という理由から私学に流れたり、塾にいったり、不登校になる可能性があるのでは?と思います。

 

実際に教育困難校ではこうゆう言葉が聞かれます。

教師からは「中学との違いを思いしらせてやる」「停学は見せしめの意味がある」など。

生徒からは「高校から退学があるから教師が強気でうざい」「高校は我慢の連続、ストレスがたまる」など。

 

逆に進学校の生徒からは

「授業がスムーズに進みすぎる、早い」「集中できて快適」などが言われています。

 

教育困難校とはいえ、高等学校です。

子供の生活習慣矯正施設ではない。

 

結論。

学校でしか学べないことを学ばせたいは学校に不満がなかったひとのエゴ。

子供には子供の考えがあって、行きたくないなら行かず、オンライン等で授業だけ受けたらいいと思う。

在籍主義をやめ中学卒業レベルの学力が伴っていない生徒や生活態度の悪い生徒は中学を卒業させない。

卒業しても高校で続かない生徒が多いので、義務教育で改善すべきだろう。

 

追記

こんなことをいってますが私は学校にいってほしいです。(コロナ禍のときを除く)

ただ、私が小中のとき、授業を妨害する生徒がいて、授業が不当に止まるのが本当に鬱陶しかったです。

妨害する生徒を注意した友達が逆に嫌がらせを受けるのも見ました。

そうゆう生徒に対して、先生は怒るだけで根本的な解決はなにもなかったことを覚えてます。

卒業式で、三年間で行事くらいしか学校にこない生徒が卒業証書を貰うことに違和感を感じました。

 

教育問題は山積みです。

その一つに、在籍主義という留年が事実上なく、生きていれば卒業できるという制度があり、もう限界を迎えていると思います。